2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ノスタルジック '00 (5) 《妙》

週に一度の選択授業では、普段のクラスメイトとは違うメンツで授業を受ける。 ぼくの選択した選択授業には見知った顔がなく、またイチから人間関係を築かなければいけないのかと考えていた。 しかし、それは杞憂だった。 ぼくの席は窓際から数えて二列目、真…

ノスタルジック '00 (4) 《出会い、改め、再会》

初めての選択授業の日、隣の席の女の子からいきなり挨拶をされた。 そのことに驚いたぼくは、まともに挨拶を返すことができなかった。 それでも一応の反応はしたつもりだった。 二度目の選択授業の日、女の子は二度目の挨拶をぼくにしてくれた。このとき、最…

ノスタルジック '00 (3) 《勇気》

「おはよう」 初めて選択授業が行われる日、緊張に包まれていたぼくの耳に飛び込んできたのは、なんの変哲もない挨拶だった。 ぼくは声の主である窓際の席に座る女の子を認めるも、なんとなく気恥ずかしくなり目を背けてしまった。 かろうじて「あ、うん...…

ノスタルジック '00 (2) 《出会い》

家から一番近い高校に進学した。 もともと頭は良くなかったし、将来に明確なビジョンなど持っていなかったから、進めるところならどこでも良かった。 目立ちたくないから冒険や挑戦などせず、それゆえ刺激のない毎日を高校でも送るんだと信じ切っていた。 き…

ノスタルジック '00 (1) 《自信》

中学時代のぼくは、とにかく目立たない存在だった。 傍目から見て「話し掛けづらい」とか「何を考えてるかわからない」とか思われていただろうし、自分でもその自覚はあった。 できるだけ目立ちたくなかったから変化を恐れた。 それは「髪を切る」というだけ…

従姉妹の家に行ってきたさる某日の出来事

さる某日、神奈川にある従姉妹の家に行ってきた。 自粛で疲れているだろうからリフレッシュも兼ねて遊びに来ない? ということだった。 私などはいくらでもひきこもれるタイプの人間で、自粛のどこに疲れる要素があるのか甚だ疑問だった。 そもそも自粛にな…

意外に早くプラ転したな

意外にあっさりとプラ転してホクホク。 早くとも年内は下げ相場か、よくて下がったままトンネル期間に突入するものと予想していたが、まさかこんなにも早く、しかもここまで大きく反発するとは思わなかった。 保有投信の中ではほとんど唯一、長い間マイナス…