抹茶パン

実家から抹茶が送られてきた。

実家から送られてくるものの中にはたまによくわからい物が入っている。

結構な量が入った抹茶は最初普通にお湯に溶かして飲んでいたが、はっきり言って口の中にザラザラが残ったりしてあまり美味しいとは思えない。

そこでこの抹茶をパンに混ぜて抹茶パンを作ってみようと思い立った。

パンは何回か作っているので、その工程に抹茶を加えるだけ。

こねて生地にする前の粉の時点で抹茶を大さじ1程度加える。

抹茶の勢いは凄まじく、混ぜ合わせると完全に抹茶の緑に生地が染まってしまった。

後は普通にこねて丸めて発行させて焼成するだけ。

色が緑の普通のパンが出来上がった。

ほのかに抹茶の香りがする。

しかし私はできたてパンの匂いが好きなので、それが抹茶の匂いにかき消されて正直微妙だなと思った。

抹茶の香りも悪くはないのだが、それ以上にできたてパンの匂いが好きなので、それがなくなるというのは自分でパンを作って食べるという楽しみの半分くらいは喪失してしまっているのではないかと思う。

できたてでなくても、電子レンジで1分ほど温めるとまたあのいい香りが漂うものだが、抹茶パンはやはり抹茶の香りが先行しパンの匂いがかき消されてしまう。

味云々の前に食べる前の香りがあまり好みではない。

今まではパンはマーガリンを塗って食べていたが、試しにいちごジャムを買ってみた。

給食のときによく出てきた、マーガリンとジャムが1セットに鳴っており、両端を持ってぱきっと折るとマーガリンとジャムがうにゅうにゅと出てきて混合され絶妙なテイストになるあれがやりたかった。

ジャムを塗ってマーガリンも塗る。混合させるのは手動だが味は変わらないだろうと食べてみる。

うーん、給食のあれで感じたほどの感動は得られなかった。

ジャムの主張が強すぎるのか、マーガリンが弱すぎるのか、ジャムの味に支配されて混合物の様相を呈していない。

それからジャムはプレーンパンでなら美味しいが、レーズンパンには合わない。

なぜならレーズンが既に酸味を担当しており、それにジャムの酸味を加えると酸味の暴力で口の中が大変なことになる。

やっぱりレーズンパンにはマーガリンの塩気が一番あっている。

いちごジャムはもう買わないでおこう。しばらく。

それからまだ大量に残っている抹茶はどう処理しようかな...