映画『JOKER』を見た感想

今更ながら映画JOKERを見た。

JOKERは、バットマンシリーズのダークナイトという映画に出てくる悪役、ジョーカーが、なぜ悪役に落ちぶれてしまったかに迫る内容の映画。

ダークナイトのジョーカーは顔にピエロの化粧をしており、また演じたヒース・レジャーという俳優の独特の演技も相まって非常に人気のあるキャラクター。

残念ながらヒース・レジャーは薬の過剰摂取による事故で既に他界している。

なのでJOKERでジョーカーを演じた役者はまた別の人。

ダークナイトのジョーカーも好きだが、JOKERのジョーカーもまた違った感じがして好き。

JOKERは見る人によってその評価がまっぷたつに分かれる映画だという。

私は断然好きなのだが、何が面白いのかまったくわからないという人も少なからずいる。

この映画が好きだという人は、私のように社会の底辺にいる人だという傾向があるという。

逆に好きじゃないという人は、社会的に弱い立場でない人だという傾向。

その指摘は間違ってないと思う。

JOKERはある一人の平凡な男が自分の力ではどうしようもない境遇に陥って、やがて絶望の淵に追い込まれるというのが大体のストーリー。

また、映画終盤には追い込まれた男が社会全体に対して復習を始めるというところで締めくくられており、現実世界で社会に対して負い目のある人からすれば非常にカタルシスを感じられる映画と鳴っている。

現実世界では鬱屈しており、社会に対して一矢報いてやりたいと考えて入るものの、実際には行動に移せないという人は、この映画を見て社会が混乱していくさまを嬉々として見れるのではないか。

反対に社会に何の不満を持っていない人からしたら、自分のいる場所がこんなにめちゃくちゃにされて不愉快と感じる。

特にアメリカのような日本以上に貧富の差が激しい国の人からしたら、もしかしたらこの映画を見た弱い立場の人の現実の報復活動を始めるきっかけたりえたかもしれない。

大きなニュースに鳴っていないということは社会現象にまで発展していないということだが、もしかしたら小さい規模の反乱なんかはあったのかもしれない。

とにかく私の感想としては、近年見た映画の中で最も面白い映画だった。

まだ見てないという人がいたら見て欲しい。アマプラにあるらしい。