昔から首の骨を鳴らすくせがある。
言葉でうまく言い表せないが、とにかく首の後ろあたりが嫌な感じになり、そんなときに手を顎にあてがって左右にくいっとひねると、首の後ろ辺りからコキッという小気味よい音が鳴って嫌な感じがなくなる。
一説には、このコキッという小気味よい音は、首をひねることによって出た空気の音だとかいわれている。
つまり首が嫌な感じになるのは首に空気が溜まっているということになる。
正直そう言われてもピンとこないし、首をひねった時になる音が空気の出る音という感じもしない。
私はITエンジニアなので基本デスクワークでパソコンをカタカタしている。
視線より低い位置にあるパソコンを見ているため首を下に向けて微妙な確度を維持することになる。
それがだめなのか昔働いていたときはよくコキコキ鳴らしていた。
しかし周りを見てもそんなことをしているのは私一人で、同じようにパソコンに向かっている人々は特に鳴らしている様子はなかった。
私もいつの頃からか鳴らすように鳴った。
社会人1年目などの頃は鳴らしていなかったように思う。
たぶん3年目になったあたりから首が嫌な感じになるようになり、どうにか解消しようと首をグルングルン回すなどしている中で確立されていったんだろう。
この首鳴らしはあまりしないほうがいいと言われている。
これも一節によると、首を鳴らしたタイミングで神経を傷つけてしまい、首から下が麻痺してしまうのだとか。
海外では実際にそうして半身麻痺になってしまった人がいるとかいないとか。
首がむず痒くなるあの微妙な感覚は鳴った人にしかわからない。
幸い今私はほぼ無職なので首を鳴らすということはしていない。
家でもパソコンをいじっているが、家は大きいモニターを使っているので首を変な確度にする必要がない。
しかしいずれまた働くようになったら首がむず痒くなり鳴らすようになるんだろう。
まったく、私はとことん働くことに向いてないな。