いつものように夜間散歩していると、後ろから来たバイクが私の数m先で止まり、私に向かってなにか話してきた。
そのとき私は歩道を歩いていて、耳にはワイヤレスイヤホンをつけていた。
なので初めそいつが何を言っているかわからなかった。
というか自分に向かって話していることすらわからなく、周り見て私以外に人がいないことを確認して始めて自分に言っているんだとわかった。
イヤホンつけて何を行っているかわからないが、その身振り手振りからなんとなく怒っているような印象を受けた。
わけがわからず慌ててイヤホンを取り耳を傾けるが、割と離れたところにいたので聞き取れなかった。
結局、その後二言三言なにごとか言ったらどっか言ってしまった。
何やらキチガイのような人に絡まれた。
何を言っているか知らんが、おそらくマスクしろというようなことを言ってきたんだと思う。
私は夜間散歩のときはマスクをつけたりつけなかったりする。
夜間で屋外をひとりで歩いているだけだからソーシャルディスタンスは保たれている。
夜とはいえ暑いので無理にマスクをしていると熱中症の危険がある。
そういった理由でつけないこともあるんだが、私に絡んできたキチガイはそこら変のことは一切無視でとりあえずマスクは絶対につけろという手合なのか。
絡んできたキチガイはフルフェイスヘルメットをかぶってバイクに跨ったまま割と離れたところに停車して何事か叫んでいた。
聞き取れないので私がほんの少し近づこうとした瞬間、バイクを発信させて行ってしまった。
フルフェイスヘルメットをかぶってこちら側の顔は相手に見られない状態で、バイクに跨ったまま離れたところから言ってきたのはいつでも逃げられるためか。
さらに言えば私のような見た目弱そうなやつにしか言わないんだろうな。
もっと筋骨隆々で肩とかにタトゥー入ってる輩みたいなのにはぜっっっっっっったいに何も言えないだろう。
私でなくとも女子供相手だったらもっと大胆な行動をしたかもしれない。
もし接近戦になってもフィジカル的に勝てる見込みがある相手ならばもっと近づいていたかもしれない。
全ては推測に過ぎないが、当たらずとも遠からずだろ。どうせ。
卑怯だな。こういう手合は。
私はこれからも暑くてソーシャルディスタンスが保てるならマスクはつけない。