上司が残業をさせたがる理由

数年前まで働いていた職場での話。

私は残業をするのが嫌いだったので毎日定時ダッシュしていた。

ある日、どうしても派遣先の上司と打合せする必要があったので待っていた。

しかし待てど暮らせど一向に上司の準備が整わない。

今忙しいから、できるときになったら声をかけると言われていて待っていても、一向に声をかけられる気配がない。

そうして時間はあっという間に提示になった。

するとそれを待っていたかのように上司が「じゃあ、やろうか」と言ってきた。

まるで定時になるのを待っていて、私にあえて残業をさせるために引き伸ばしていたのではないかと勘ぐるほどのタイミングだった。

上司の心理としては、私が毎日定時ダッシュしていると他のグループの心象がよくないと考えた。

そこで打合せの時間をあえて定時後にすることで強制的に残業させることにした。

事実、他のグループでは毎日21時とかまで残っていたようだった。

一方で私や私のグループの人たちは定時、またはほぼ定時(定時から30分以内)には帰っていた。

他のグループからしたらそれが面白くない。

他のグループの上司から私の上司にそれとなく話があったのかもしれない。

「あいつ(私)に残業させろ」と。

一刻も早く帰りたい私はそれを悟ったとき、露骨に嫌な感じがした。

たぶんオーラとして出ていたと思う。

そんな漢字だったので私はあまり良く思われていなかっただろうし、実際に嫌っている人もいたと思う