楽しい車中泊中に愛車から締め出された苦い思い出

今はもう売ってないが私はかつてトヨタハリアーという車に乗っていた。

そのハリアーで色んな所に言って車中泊をした。

遠出が難しいときは家から近い(5分くらい)の川べりに行って意味もなく車中泊したりした。

ある日、あれは夏の暑い日だったか、その日も近所の川に行って車中泊をしようと思った。

しかし夏の車中泊は想像以上に寝苦しい。その上川が近くなこともあって蚊などの虫が飛び回ってうざい。

なかなか寝付けず何時間かうだうだしていたがついに耐えきれなくなって外の空気をすおうと思った。

ドアを開けようとドアノブにぐっと手をかける。

その瞬間、バカでかい警報音が鳴り響いた。

私は車中泊するときは防犯のためにロックしている。

そのときもロックしており、中から鍵をあけずにドアを開けようとしてしまった。

最近の車はロック状態でドアを開けようとすると防犯のために警報音が鳴り響く。

そのときは鍵を開けるのを失念していてついドアを開けようとしてしまった。

幸いあたりに民家はなく、深夜だったので周りに人もいなかったので誰かに見咎められるようなことはなかった。

慌ててロックを解除し社外に転がりでたものの警報音は依然として鳴り止まない。

仕方ないので物陰に隠れて(何故か)警報音が止まるのを待つことにした。

1分も立っていないと思うが、やがて警報音は鳴り止んだ。

大変な目にあったぜなどと思いながら車に戻ろうと今度は外からドアノブに手をかける。

すると、ドアノブは手応えなく動くのみ。普通ならロックが外れるガコッという音とともにドア自身の重みでドアが開くはずなのに。

どうやら警報音が作動するとしばらく完全なロック状態に行こうしうんともすんともいわなくなるらしかった。最悪なことにキーは車中に置きっぱなしだった。

例えるならすねた小学生が誰の声かけにも耳を貸さなくなったようなそんな漢字。

不幸中の幸いで、今の場所から家まではそう遠くない。歩いていけば20分程度でつく。

家には予備のキーが有る。それを取ってきて開ければいいという考えに至った。

これがもし家から遠く離れた場所で、しかも真冬だったりしたらと思うと空恐ろしい気持ちがした。