ローソンは9月10日、ポプラとの間で、「ポプラ」、「生活彩家」、「スリーエイト」ブランドで営業している460店舗のうち、140店舗を「ローソン・ポプラ」もしくは「ローソン」ブランドへ転換し運営することなどに関する共同事業契約を締結した。
少し前にブラブラと散歩をしていたときにとある都道沿いにポプラがあるのを見かけた。そのときは「こんなところにポプラがあるんだ」と思っただけで入りはしなかった。
ポプラと言えばポプ弁が有名で、ご飯がこんもりと入っている弁当の画像とともにたびたびネットで話題になる。あと、とあるコピペでもそこそこ有名。
ポプラがローソンに統合されるというニュースを見て、あのとき見かけたポプラに行ってみた。ポプラに行くのはこれが人生で初。
自宅から決して近いとは言えないところだがはるばるやってきた。この店舗はまだローソンまたはローソン・ポプラになっていないようだった。
店内に入るとこぢんまりとした店舗で、お世辞にもきれいとは言えなかった。この雑然さはローソンストア100に通ずるものがある。私は嫌いじゃない。
品揃えは至って普通。窓側には雑誌や新聞が並んでいて、その隣は雑貨用品、お菓子、即席麺やパン、惣菜や弁当と並んでいる。どこにでもある普通のコンビニ。
ポプラらしい商品はあるのかなと一通り見て回ったがそのようなものはなかった。
例えば北海道のコンビニチェーン・セイコーマートは、関東にある数少ない店舗でも北海道ならではの商品を売っていたりする。他の全国展開しているコンビニチェーンでは決して変えない商品も扱っている。
ポプラは広島発祥のコンビニチェーンだが、そもそも広島らしい商品ってなんだと思い浮かべてもすぐに出てこない。広島焼きとか?それくらいなら他のコンビニでも冷凍食品なんかである気がする。
とは言えポプラにはポプ弁がある。決して他では手に入れられない唯一無二の商品。
最奥の弁当売場に行くと、並んでいるのはおかずのみの弁当。しかし片隅にはご飯を入れるための何も入っていないポケットがある。
貼られているシールを見ると、ご飯はレジに行ってよそってもらうシステムだということがわかった。ご飯は小盛、並盛、大盛から選べ、+50円で特盛にすることもできる。
私は大盛を選んだ。するとレジに居る店員がその場で弁当の包装をおもむろに解きレンジでもって温めだした。温め終わるとレンジのすぐ隣りにある大きな炊飯器からご飯をよそう。改めて蓋をしてもう一度包装をして受け渡しと相成る。
ポプ弁を買う前に店員とお喋りをして少し打ち解けていたからか、サービスでこんなにもよそってくれた。これはたぶん本来なら+50円の特盛レベルだと思う。普通の大盛りならこれよりもう少し少ないと思われる。
ミックスフライ弁当、税抜498円。最近はセブンイレブンの上げ底弁当が批判の的になっているが、ポプ弁は量だけなら一端のもんだ。
ミックスフライの内訳は、左からコロッケ、トンカツ、白身魚のフライ、チキンカツ。こんなにもご飯のあてがあるのにご飯が一向に減らなくて食べきるのが大変だった。
味は正直言って大したことなかった。とにかく御飯の量が多すぎるので食べきるのに時間がかかるんだが、そのうちご飯の表面の水分が失われて食べるのに苦心した。ご飯の炊き加減は店舗によるのだろうが、もう少し水分大目に炊いてもいいんじゃないかと思った。
店員に「こちらの店舗はいつローソンに変わるんですか?」と聞いたらきょとんとした顔をされた。
よくよく話を伺ってみると、店員はポプラがローソンに変わることを知らない様子だった。逆に「教えてくれてありがとうございます」などと恐縮されてしまった。
しかしよく考えたらすべてのポプラがローソンに変わるわけではないのかな? 「ポプラ」、「生活彩家」、「スリーエイト」460店舗のうち140店舗だから、ポプラという看板がまったく失われるわけではないのかもしれない。
店員が知らなかったということはこの店舗はローソンに変わる対象ではなかったのかもしれない。私の話しぶりでこの店舗もいずれローソンに変わるのだと勘違いさせてしまったかも。
そんな感じで店員といろいろ話していたら随分気に入られてしまって、ご飯は特盛にしてくれたり、身の上話なんかも聞かせてくれた。
しかし店内のラジオ放送の音量が大きすぎたりレジ前の透明なビニールシートで遮られて残念ながらあんまり何を言っているかは聞き取れなかった。