Webで連載している車中泊漫画があったので読んでみた。今なら1〜5話、14話〜最新話までが無料で読める。
なんというかメインテーマである車中泊うんぬんの前に、50歳独身という作者の境遇が身につまされる。
1話から悲壮感がぷんぷんと漂う。こういうの好きだ。
私は昔ハリアーという車に乗っていた。その頃は今ほど車中泊はブームになっていなかったが、数え切れないほど車中泊をしていた。
グッズをがっつり揃えて「これが俺の車中泊スタイルだ!」と言わんばかりにしっかりするのがあんまり好きじゃなかったんで、車中泊するときはマットと掛け布団しか持っていかなかった。
そんな装備でもちゃんと着込めば真冬の越前でも一夜を明かせる。
そういう貧乏くさい車中泊やキャンプの漫画があったら読みたいのになぁ。
「このグッズはああで、あのグッズはこうで」と誇らしげにうんちく垂れまくる漫画はもうたくさん。
泥臭くあるものでなんとか賄う、できるだけ物を増やさない方針の人はいないもんかねぇ。なんかあったらすぐ買い揃えたりして何が面白いのか。
3年前、運転免許の更新のために当時住んでいた県の免許センターへ行った。
その帰り、道中にある大きくて静かな公園で車中泊をしたことがある。
免許センターへ行く前からそこで車中泊をしようと思っていたからマットや掛け布団は荷台に積んであった。
一旦公園で車中泊する場所の下見をしたら、近くにある大きめのスーパーへ行って弁当を1つ買った。
そして公園に戻って弁当を車の中で食べた。
食べた後、車の中で寝転びながらPCでネットをしていたらいつの間にか値落ちしていた。
夜中あまりの尿意に目覚めて近くのトイレへ入った。
周囲には誰もいない真冬の夜の公園でひとり用を足す私。不思議と怖さはなかった。
朝、目覚めると快晴だった。前日は雪がちらついていたのが嘘のようだった。
帰りに下道から入れるサービスエリアに寄る。その中のスターバックスでホットコーヒーを買って飲むのが好きだった。
そういうなんてことない車中泊を何度もやっていた。これを楽しそうだと思うかつまらなさそうと思うか。
私はやっていて楽しかった。だからこそ何度もやってたわけだし。
若いときにはひとりでやれるこういう経験もしておいたほうがいいんじゃないかなぁとも思う。