初めてインターネットをしたのは高1の夏だった。
親からPCを与えられ、ネット環境も整備してもらうと、家にいるときはずっとネットしているようなオタクになってしまった。
当時好きだったONE PIECEについて語る掲示板に入り浸っていた。
掲示板と言っても2ちゃんねるのような巨大掲示板群ではなく、BBSと呼ばれる比較的小規模なものだった。
そのBBSは書き込み数に応じてレベルが上っていき、レベルが上がれば使用できるアイコンの幅が広がるというシステムがあった。
レベルが上っていくのが楽しくて毎日のように書き込みを繰り返していた。
そこで仲良くなった人とはBBSを超えてメールでやり取りなどもするようになった。
ある日、仲良くなった人のひとりが自分のウェブサイトを作ったから見てと連絡してきた。
URLをクリックし見てみると、いかにも個人サイトという作りのウェブサイトだった。
今のように誰でもかんたんにきれいなサイトやブログが持てる時代ではなかった。
自分のウェブサイトを持とうと思ったら、最低限HTMLを勉強しホームページスペースをレンタルし作ったものをFTPでアップロードしなければいけなかった。
その人が作ったウェブサイトは、今でこそお粗末な作りのサイトと言われるかもしれないが、当時としてはどんな形であれ自分のサイトを持っているだけですごいことだった。
羨ましく思った私は、自分も自分のサイトを作りたいと思い立ち、色々と調べることになった。
そして高1の冬、ついに自分のサイトを持つに至った。
当時中の良かったネット上の友達と相互リンクをして、お互いのサイトに設置したBBSで和気あいあいとやっていた。
私のネット人生の中で最も楽しい期間だった。
その後、私のサイトは何度もリニューアルや移転を繰り返した。
そのサイトも数年前に更新を止めてしまったが、今でもネット上に残っている。
リニューアルしたときにそれ以前のコンテンツ(日記など)を消してしまったことを後悔している。
日記を見れば当時の自分がどういう事を考えて日々を過ごしていたのかわかるというのに。
昔から何でもすぐに断舎離してしまうのもどうかと思う。