ジビエ肉パーティー

ある日突然ジビエ肉を食べてみたいと思った。

当時の私はカメ五郎というサバイバルをする人の動画を見ていたり、山賊ダイアリーという漁師の漫画を読んでいたりしていた。

さすがに蛇やカエルを捕まえて食べるのは遠慮したかったし、狩猟免許を取って鹿や猪を狩猟するのはハードルが高かった。

それでもスーパーで売っているような鶏、豚、牛以外の肉を食べてみたかった。

自分で捕れないのなら売っているものを買おうと思い立ち、ネットで調べた。

すると地元からそれほど離れていない場所にジビエ肉を販売している店があるのを発見した。

私の地元も結構な田舎だがそこはまさに山奥といった感じのところで、高速道路を使えば片道2時間程度で行ける。

私は同じ会社の後輩を誘ってそのジビエ肉販売店へ行くことにした。

片道2時間なのでドライブとしても丁度いい。

その日は快晴でドライブ日和だった。

店へ着くと入り口すぐのところにある大きな冷蔵庫の中を見せられた。

そこには鹿や猪の肉がきれいに真空パックされて保管されていた。

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上が鹿のおそらく足肉(スネあたり)。下が猪肉(部位不明)。

値段は確か合計5000円くらいだったと思う。

少々高い気もするが貴重な肉な上かなりしっかりとした保存状態だったので品質は高かった。

地元に帰ってから後輩の家に行ってジビエ肉パーティーをすることにした。

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上は鹿肉のしぐれ煮。下は猪肉のすき焼き。

ジビエ肉は独特の獣臭さがするから苦手という人がいるみたいだが、このとき買った肉はまったく臭くなかった。

止め刺しをした後にしっかり血抜きがされていたんだと思う。

鹿肉のほうは淡白な感じで美味しかった。

猪肉はほとんど豚肉のような感じだったんだけど、豚肉よりも脂がしっかりしてて美味しかった。

素材が良かったから素人の料理でも店で食べるくらい美味しくいただけた。

あの美味しさなら5000円でも文句なしといったところ。

もしジビエ肉を一度も食べたことがないという人は是非食べてみることをおすすめします。