コロナが流行って外に出るときはマスクをするのが当たり前になっている。
私も買い物や散歩に行くときはマスクを付けるようにしている。
私が着けているマスクは母親が作って送ってくれたお手製マスクで、サイズが大きすぎるため顔の下半分は完全に隠れ首にまで届いている。
いかにも手作り然としているマスクを着けるのははじめは抵抗があったが、何回か着けているうちに慣れた。
着けた後は洗濯して何度でも清潔な状態で使用できるので案外と重宝している。
ただひとつだけ難点がある。
それは通気性があまりないためすぐに息苦しくなること。
買い物に行く程度なら息は切れないが、長時間散歩していると段々と息が切れ呼吸の回数が多くなってくる。
そうなると仕方ないのでマスクをずらして鼻だけ出すようにしている。
マスクの外に出した鼻で呼吸すれば息苦しくない。
弁解のために書いておくと、基本的に鼻を出すのは屋外だけで、屋内ではちゃんと着けている。
世の中にはこの鼻出しマスクを以上に毛嫌いする輩がいるようだ。
マスクを着けてない人を摘発する「マスク警察」なる言葉もあるが、ただ一時的に鼻を出しているだけですら怒り心頭とは、どんだけ異分子を排除したいのか。
マスクから鼻だけ出すどころかマスクを顎まで下げていたりそもそもまったく着けていない人だっている。
そういう人たちを差し置いて鼻出しマスクにヘイトを向けざるを得ないのはどういう精神状態なのか。
ほとんどの人がマスクをきちんと着けている中、一部の人達だけ鼻だけ出しているという状況ならわかる。
そういう状況なら鼻出しマスクが明らかに異端だとみなせるから。
程度で言えば鼻出しマスクよりまったくマスクを着けてないほうが悪いだろう。
私はこの先も通気性の宜しくないお手製マスクを使い続ける。
それゆえ息苦しくなり、そうなれば一時的に鼻だけ出すこともある。