読書家の息子に生まれて

先日実家から送られてきた荷物の中に本が数冊あった。

これは親が気を利かせて入れてくれたというわけではなく、明確に私が入れてくれと頼んであったものだった。

私の父はかなりの読書家で、誇張なく一日中本を読んでいる。

私が子供の頃、父が働いていたときは仕事から帰ってきて寝るまで、ニュースや野球を見る以外はずっと本とにらめっこしていた。

仕事を定年退職してからは朝から晩まで読書をして過ごしていたようだった。

テレビは地デジ化のタイミングで見なくなった(実家のテレビはBlu-ray再生専用機になっている)。

その影響か私もいつの頃からか自然と読書をするようになった。

初めは通学のときに乗る電車の中で暇だったから本を読むようになった。

父と決定的に違うのは、私が本を読むのは「暇つぶし」以外の何物でもないということ。

例えば家にいるときは本以外の娯楽がたくさんあるので、わざわざ家で本を読むことはしない。

私が電車通学をしていたときはスマホなどなく、ガラケーでしょぼいサイトしか見れなかったので携帯で時間を潰すことが難しかった。

だから電車の中では本を読むしかなかった。

その習慣はスマホがある今でも続いている。

私は電車の中ではスマホをいじらず本を読む今時珍しい若者(?)かもしれない。

しかしここ最近は電車に乗る機会が極端に減ってしまったため本を読む時間がなくなってしまった。

それにもかかわらず実家から本が届き、随分前に買った本と合わせて結構な数の積ん読本ができてしまっている。

この先電車に乗る機会もなさそうだし、ぼちぼち家でも読み始めることにする。