悲しいことに凶悪事件に巻き込まれるかどうかは運

日本で起こった凶悪事件(主に殺人)の記録を読んでいる。

自分の生まれる前、生まれたとき、生まれてから、自分の知らないところで様々な凶悪事件が起こっている。

この事件が起こったとき、自分は何をしていただろう。

自分がなにかをしていたとき、日本の別の場所ではこんな事件が起こっていた。

事件が発生した土地をグーグルマップで調べている。

20年前とかならそうでないことも多いが、近年起こった事件であれば当時とさして変わらない情景が確認できる。

ストリートビューで現場近くを見てみて、なんとも言えない感慨にふけっている。

そうして日本各地で起こった事件の場所を巡る旅をしている。

しかし日本はどこに行っても同じような町並みが広がっているなと思った。

都市圏、地方都市、田舎それぞれの違いはあるが、逆に言うと違いはそれくらいしかない。

一般的に田舎だという土地にもかなりの数の家々が並んでいて、そのひとつひとつに人が住んで生活している。

自分の今までの人生の中で思いを馳せたことすら一度もないような遠い土地にも同じ日本人が澄んでいる。

大多数の人間は平凡慎ましく生まれ生き死んでいくものの、時々エラーとでも言うべき人間が現れる。

今現在も日本のどこかでまさに犯罪が行われている最中かもしれない。

それは戦後日本史上最も劣悪で残忍な方法で行われているものかもしれない。

これよりひどい事件はないだろうと思っていても、数年後か数十年後かに事件が発覚してみればより凄惨な事件になるかもしれない。

とりあえず玄関のドアはちゃんと閉めて施錠しておこう。