スーパーに買い出しに行った。
スーパーに入る前から混雑していて訝しんでいたら、入り口から店内に延々と続く長蛇の列が店中に広がっていた。
ティッシュはいくらか残っていて、ようやく買い占め勢がいなくなったか、と思っていたら、袋麺やパスタといった乾麺類が根こそぎなくなっていた。
この間来たときは乾麺類は平時より若干少ないくらいかなという程度まで品薄が解消されていたはずなのに、今度は品薄を通り越して完全に品切れ状態になっていた。
乾麺は諦めてその他の品物をかごに入れて一階に戻った。先程も書いたように一階は長蛇の列で店内が埋め尽くされている。
この列はいったいなんなのか。列を遡ってみるとなんてことない、ただのレジの順番待ちだった。
冗談じゃない、こんなのに並んで待ってられるか。私は買い占めもせず平時と変わらないいくつかの品物を買おうとしてるだけなのに、こんな列に並んでいたらゆうに1〜2時間はかかる。
結局、品物は棚に戻して何も買わずに帰ってきた。
しょうがない。こうなったら1日1食にして耐え忍ぶか、あるいは餓死を待つのみだ。列に並ぶくらいなら餓死する。
いったいどうなってるんだ。この間来たときはだんだん平時に戻りつつある雰囲気を感じたのに、今になって再びこの有り様。
どうやら日本だけじゃなくフランスやイタリアといったヨーロッパでも買い占めによる品切れ状態が続いているらしい。
3.11のときも一時的にスーパーから商品が消えるという事態に陥ったが、1週間もすればもとに戻っていたように思う。
あのときも何も買わずにいて1日1食とかにしてやり過ごしていた。あのときはすぐに平時が戻ってきたからなんとかなった。
商品が戻ってきているのを見て「品切れなんてすぐに解消される。わざわざ買い占めなんてするやつは馬鹿だ」と思っていた。
わかってる。今も昔も私は1人なので自分のことだけ考えればいい。自分1人が耐えればいい。
でも世の中の大半の人はそうじゃない。育ち下がりの子どもを持つ親だってたくさんいる。
子どもにひもじい思いをさせたくないから長蛇の列に並んでまで商品を買う必要がある。
誰も彼もが私利私欲のためだけに商品を買い占めているわけではない(中にはそういう輩も少なからずいると思うけど)。
私のような1人で生きているものが割りを食えばいい。幸い、我慢することにはなれている。
感傷的になっているわけではない。悲観的でもなく、むしろ楽観的だ。
あいも変わらず今の状態はそう長くは続かないだろうと考えている。1週間か2週間か、どれくらい先かはわからないけど、そう遠くないときには平時が戻っている。
投資だってそう。記事に書いたとおり私は今の相場を見て悲観的になるどころか絶好の買い場だと思っている。
生活防衛資金に手を出したり定期預金を解約したり、まして借金をして投資資金にするのは愚の骨頂だと思うが、余剰資金をこの相場に活かさずどこで活かす。あくまで余剰資金の範囲内でね。
しかしなんでまた品薄が再開されたんだろう。またネットで馬鹿がデマでも流したのか。
ちなみに、うちにはティッシュもトイレットペーパーもマスクもこの状態になる前にたまたま買ってあったので別段困ってない。買い占めなんてしてない。そういうのに参加するのがめんどくさい。
買い占めて転売する人は決して褒められたものではないけど、そのバイタリティだけは尊敬するわ。
水面にたゆたう一本の小枝のように大時化が通り過ぎるのをただ待つのみ。
追記
これかよ。
ニュースは一日一回、夜しか見ないんで今の今まで知らんかったわ。
都知事の発言が直接買いだめに繋がるとも思えないんだけど、なんで世の中の人間は我先にと買いだめしてるんかね。
私みたいなもんは海の藻屑と消えちまうよ。