IT従事者の進むべき道(2) -一般企業の社内SE-

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一言でIT業界と言っても、様々な業務形態があります。

今現在、IT派遣として働いている私の採りうる選択肢として、以下の4つを考えています。

今回は一般企業の社内SEについて、私の考えを書きます。

私の知り合いに、IT派遣から社内SEに転職した人がおり、少しだけ話を聞いたことがあります。

仕事内容は「ダブルクリックを知らない人に、ダブルクリックを教えること」だと言ってました。

私は普段、システムを設計したり、ゴリゴリとプログラムを書いている人たちの中で仕事をしているのでにわかには信じられませんが、世間一般の企業にはまだまだたくさんの機械音痴がいらっしゃるようです。

「矢印を文字(注:ファイル名のこと)の上に移動させて、マウスの右を押して、『コピー』を選んで、マウスの左を押して…」

などという説明を来る日も来る日もしなければいけないのが社内SEです。

パソコンの大先生になりたい人には天職です。小学生やシニア向けのパソコンスクールの講師なども似たようなものだと思います。

しかし、もっとプロフェッショナルでクリエイティブなことがしたいんだ、という人にはストレスになりうるでしょう。

私は、別に向上心があるわけではありませんが(むしろ、ない)、仮にも10年間ほどシステム構築をしてきた身なので、いまさらパソコンの大先生になるのは気がひけるというのが正直なところです。

他にも嫌なことがあります。

就職するのはITとは無関係の一般企業です。先に出てきた知り合いは、土建屋の社内SEに転職したそうです。土建屋と聞くと、荒々しい人が多く、社風も昔ながらの「根性!」を売りにしているところが多そうです。ただのイメージです、気分を害されたら申し訳ありません。

転職してから数ヶ月後に研修があったそうです。その研修内容を聞いて慄然としてしまいました。

 

研修はどこか自然の中のコテージみたいなところで行われたそうです。そこで何をしたかと言うと、ふんどしに着替えて(!?)、寒中水泳と滝行をしたそうです。言い忘れてましたが真冬です。昭和の話じゃないですよ、201X年のことです。

「うわぁ… 無理…」

思わずそうつぶやいてしまったのも無理からぬ事でしょう…

では、給料はどうなんでしょうか。

www.hop-job.com

20代で450万円、30代で550万円、40代で600万円だそう。

社内SEのほうが普通のSEより年収が低い傾向にあるようです。仕事内容が全然違いますからね。当然のことでしょう。

かつて私は、IT派遣という腐った業界から抜け出たい一心で、転職先に社内SEを考えていた時期もありましたが、アーリー(セミ)リタイアという道を知った今、給料が低いというのは致命的なネックとなってしまいます。

まとめると、『仕事内容は楽だが、給料は安い』という感じですかね。

今現在、激務に苦しんでおり、何でもいいから楽なところで働きたい!という人の転職先としてはありかもしれません。

それから、ITスキルもほとんどいらないので、IT業界が未経験でもパソコンの大先生であれば転職可能かと思います。