昨日のお昼頃から雪が降り始めた。夜遅くまでしんしんと降り続け、世界を白銀へと変えた。
雪の白が光を反射するので、曇っているのに妙に外が明るい。雪が音を吸収するのか、いつもより静まり返っている気がする。
目が痛くなるくらいまばゆい外を部屋の中から眺めるのが好きだ。
こんなことを言えるのも私がリモートワークで通勤の必要がないから。雪の中、大変な思いをして通勤をしている人たちには申し訳ないが。
誰も足を踏み入れない屋根などに積もった雪は美しいが、何人もの人が通った道路の雪は同じ雪なのかというほど汚い。見ると気が滅入る。
汚い雪を視界に入れたくないから溶けてなくなるまで外に出たくない。
部屋の窓から見える潔白な雪だけを目に入れていたい。
最近はなんだか時間の進むスピードが遅いなと感じる。
プライベートでは確定申告やらなんやらで忙しく、仕事も少し大変な時期だったので精神的に疲弊していた。
仕事のほうはまだまだ油断ならないが、佳境は超えたのだと信じたい。
私はYouTubeのVlogというジャンルが好きでよく見ている。
Vlogを投稿している人をVlogerなどと呼ぶが、Vlogerの代わり映えしない動画を見ていると落ち着く。
色気を出して動画に彩りをもたせようとするVlogは見ない。私が求めているのはそれじゃない。
何日かに一度、いつもと同じテイストの動画が上がっていると安心する。
とあるVlogerの投稿が半年以上も止まっている。
どうしたのかと心配していたが、Xアカウントがあったので見に行くと、元気に、というわけでもないが、何事もなく淡々と生活しているようで安心した。
Vlogerには代わり映えしないVlog動画を求めるが、自分のことになると一転して変化を求めるようになる。
何日も、何週間も、何ヶ月も、何年も、大きな山も谷もなく、淡々と時間だけが流れていく。
長い目で見れば少しずつでも変わっていかなければならない。
本当は変わりたくないと思っているからこそ、Vlogerの代わり映えしない動画を求めているのかもしれない。