企業がステルス値上げをするのは、それでも買う消費者がいるから

biz-journal.jp

セブンイレブンだけに限りませんが、昨今の値段そのままで内容量を減らすステルス値上げがますます話題になっている。

ステルス値上げが批判されていることをセブン広報にぶつけたところ、セブン広報は「把握している」としながらも、それには理由があるという姿勢を崩さなかった。

–弁当なども上げ底や二重パッケージになっていることが批判されているが、それも把握されていますか。

セブン広報部 把握しています。しかし、リニューアル時の容器の変更は、輸送時などの耐久性、陳列しやすさを考慮したり、プラスチックごみ削減のために薄くしつつ2枚重ねにすることで強度を高めるという工夫の結果です。

そもそも私はコンビニは利用しません。

行かない理由はふたつある。

ひとつは高いから。仕事で疲れて帰ってから自炊するのが面倒なときはたまに仕事帰りに買うということもあったが、基本的には利用しない。

もうひとつの理由は、批判の的となっているステルス値上げを是正してほしいから。

企業がステルス値上げをするのは、それでも買う消費者がいるからに他ならない。

減らしても売上が落ちないならもっと減らそうとなっていく。利益を追求する企業としては正しい姿です。

もっとも減らしすぎて市場から消えたドロリッチという商品もありますが...

発売当初の内容量から半分以下にまで減らしたところ、さすがに消費者に愛想を尽かされて売上が落ち、慌てて内容量を若干増やすも一度離れた消費者は戻らずあえなく販売停止と相成った。

ドロリッチは嗜好品だったから愛想がつかされるのも早かった(と言っても半分以上減らされてるけど)。

しかしコンビニの弁当なんかは日常的に買っているという人が少なからずいる商品。

企業側もそれを知っているから批判されていると知りつつもガンガン減らしていく。

要するに消費者は企業になめられているということ。

「あいつらギャーギャーと批判してるけど、コンビニの便利さに甘えて結局買うんだから批判なんか無視するわw」

「セブンだけはこんな事しないと思ってたのに……」

何を根拠にこんなこと行っているのか?

ステルス値上げを是正したいなら批判の声を上げるだけでは不十分。

買わないという選択をした上で批判しなければ意味がない。

売上が落ちれば企業も対応せざるを得なく、そのときに正しく是正するためにステルス値上げを批判してあげればいい。

なんだか選挙に似てるなと思った。