この間、100円ローソンでおにぎりを買ったらその小ささに驚きました。
つい数年前に売られていたおにぎりと比べて一回りも二回りも小さくなっているように思いました。
ご存知のかたも多いと思いますが、物の値段を目に見えて上げるわけではなく、その内容量を減らして実質的に値上げすることをシュリンクフレーションといいます。
一見、商品棚に並んでいる商品は数年前と比べてあまり値段が変わってないという印象を持ちますが、最近は大体どんな商品でも内容量が減って実質的値上げをしていることが非常に多い。
「食べきりサイズ!」
「食べやすくなって再登場!」
「女性の声に応えました!」
などというポップとともにどんどん減っていっています。
政府はインフレ政策を行っているのだから当然の流れだと思います。それについては何も思うところはありません。
問題は物価上昇に賃金が伴っていないということです。
普通、インフレ政策をするときは物価上昇に比例して賃金アップもされなければなりません。
物価が上がり続ける一方で賃金は今までどおりなのであれば、徐々に生活が苦しくなっていくのは言うまでもありません。
しかしいま、日本ではこれが起こっているように感じます。
シュリンクフレーションで物価は実質的に上昇しているにもかかわらず、われわれ消費者の賃金は据え置き。
これでは消費すればするほど生活が圧迫されていくだけなので、いままで以上に財布の紐を固くする必要が出てきます。
ただでさえ老後の資金に2000万円が必要などとも言われている状況の中で、普通に消費するだけで貧乏になっていく暮らしは耐え難いものがあります。老後への不安も増大します。
ひょっとしたら一部の大企業ではインフレの恩恵(賃金アップ)を享受できているのかもしれません。
しかし私のような底辺が恩恵を授かるまでにはまだあと数年は待つ必要がありそう。
インデックス投信で資本主義の流れに身を任せれば、私のような底辺でもおこぼれに預かれるんじゃないかと思ってます。
政府のインフレ目標2%はまだ達成していません。ということは、この先まだ数年は上昇する余地が残っているということです。
勝ち馬に乗るのは、まだ遅くはない。