毎年、ある時期になると思うことがある。
例えば、1月が終わろうとしているとき。
「もう1月も終わりか。早いなぁ」
例えば、3月が終わろうとしているとき。
「もう3月も終わりか。早いなぁ」
例えば、6月が終わろうとしているとき。
「もう6月も終わりか。早いなぁ」
そして気付けば夏が終わり、ようやく涼しくなってきたと思ったらいつの間にか木枯らしが吹きすさび、ある日暖房をつけながら「ああ、今年ももうあと少しで終わりだなぁ」とひとりごちる。
いつからか、毎年こんな調子で一年が過ぎていくようになった。
1月が終わるときにはまだ焦っていない。一年のうち、たったの12分の1が終わっただけだから。まだまだ12分の11が残っている。
3月が終わるとき、少し焦りを感じるようになる。一年のうち4分の1が終わってしまった...
6月が終わるとき、本格的に焦りを覚える。信じられないが、もう一年の半分が終わってしまったのだ。
「今年は何かを成せたか?」
この問いに胸を張ってYESと答えられるのであれば焦りを感じることはないだろう。焦りを感じるのは何も成せていないからだ。
後半戦で成せばいいと考えるのは甘いと言わざるを得ない。前半戦で何もしてこなかったのに、後半戦で何かを達成するのは難しいだろう。
年初に今年の目標を設定し、一年のうちに叶えたいと願うのなら、7月までに達成できるように行動をするべきだと考える。
7月からはただのロスタイム、あるいは消化試合という気持ちを持つ。どうしても7月までに達成できそうにない場合のみ例外的に7月からの時間も使って良い。
初めから7月からの時間をあてにした行動をしてはいけない。あくまで念頭は7月までの目標達成であり、7月からの時間はそれまで行動してきた者のみに与えられた慈悲の時間だ。
毎年、節目に考えることも違ってくる。
例えば、1月が終わろうとしているとき。
「1月が終わる。目標達成に向けて行動できているか」
例えば、3月が終わろうとしているとき。
「3月が終わる。目標達成に向けて行動できているか」
そして、6月が終わろうとしているとき。
「6月が終わる。目標達成できているか」
もし目標が達成できていれば「もう一年の半分が終わってしまった」と焦りを感じることはない。むしろ「まだ半分もある」とすら思うことができる。
目標が達成できていなかったとしても「まだ半分ある」と思えるので、幾分気持ちも楽になるんじゃないだろうか。
今年は7月になって焦らなくてもいいように行動していこう。