帰省 (2)

2日目。

マットレスが硬い上にめちゃくちゃ寒かったのであまり熟睡はできなかったが、電子音にではなく自然光に起こされたので目覚めは悪くなかった。この日は友達とお昼ごはんを食べる約束をしている。

約束の時間は11:00なのでそれまでネットサーフィンなどをしてダラダラ過ごす。ちなみに帰省中のネット通信は、OKストアで2000円以上の決済をするともらえる期間限定のプロモコードでやりくりする。固定回線のある自宅ではまったく使わないので、余っているプロモコード、全部で5GB分をすべて適用させた。

11:00に迎えに来てくれた友達と出発。この友達からは春頃に久しぶりに連絡をくれて、そのときは私が東京にいたので会えなかった。今回帰省することになりちょうど良かったので会うことにした。

この友達はかなり無口。中学校からの付き合いだが、昔はこんなに無口ではなかったはずだが、会うたびに無口になっていっている気がする。私も自分から喋る方ではないのでお互い喋らない気まずい時間が幾度と流れた。

こんなこと言うのも失礼な話だが、無口であまり容姿が優れているわけでもないのに結婚している。先日子供が生まれたばかりで、家も建てて真っ当に生きている。

からしたらよく結婚できたなという感じだが、私の知らないところで魅力的な部分があるんだろう。なんとかその魅力的な部分を知ろうと、奥さんとの馴れ初めなどを聞き出したが、結論、結婚できたのは「運が良かった」ということに落ち着いた。

失礼なことを書いているのは承知している。ただ、はっきり言って容姿は下から数えたほうが早いだろうし、ほとんど喋らないのでトークがうまいとかいう次元でもない。

しかし考えようによっては、そんな友達でも結婚できたのだから、私にもできるだろうと勇気を与えてくれる存在でもある。

私は初対面の人には必ず20代に見られるくらい若い見た目をしているようだし、たまにイケメンだと言われることもある。年収は840万円で、もう少し上げることもできそうな気がしている。

しかし年齢がもう35で、いくら男性とはいえさすがにそろそろ動き出さないと本格的にまずいフェーズに来てしまった。本当に今行動に起こさないと、いくら条件が良くたって手遅れになってしまう。

私は今回の帰省をきっかけに、本格的に「婚活」を始める気でいる。正直言って不安で仕方ないがそうも言ってられない。

なんだかんだ17:00頃まで友達と一緒にいたが、夕飯は実家で食べるといって帰ってきた。無口な友達で、正直一緒にいてもあまり楽しくはないが、私は来る者拒まず去るもの追わずなので、今後も付き合いは続くかもしれない。