自分が動けなくなるような状態になってしまうと、下手したらそのまま死んでしまうことも十分ありえる

その日、朝起きて歯磨きしようと洗面所に向かっているときに、ある違和感に気づいた。

少しでも気を抜くと腰が抜けそう。

上半身をかがめたり腰を使って重いものを持とうとすると、いわゆるぎっくり腰をやってしまいそうな予感がした。

ぎっくり腰にはまだなったことないが、昔腰が抜けたことは一回ある。

そのときは遺体というより単純に腰に全く力が入らなくなり経っていることさえできなくなってしまった。

くずおれるようにヘナヘナと腰を落とし、そのまま地面にへたり込むしかできなかった。

幸いにも長引くようなことはなく少し休んでいればなんとか立てるようになったが、そのとき腰をやることの恐怖を初めて体感した。

その感覚がまさに今予備が彫っていた。

例えば靴下を履くときに腰を曲げて手を足先に持っていこうとするが、そんなことをすればぎっくり腰になる気がする。

葉を磨くときもできるだけ腰を曲げないようにして気をつけなければならなかっった。

私は一人暮らしの男やもめで、近くにすぐに駆けつけてくれるような人脈もない。

唯一隣県に従姉がいるが、果たしてすぐに駆けつけてくれるような間柄かというと微妙なところ。

駆けつけてくれるかもしれないが、全てをなげうってまでしてくれるとは思えず、時間があったら来てくれそうという程度。

とにかく、私は自分が動けなくなるような状態になってしまうと、下手したらそのまま死んでしまうことも十分ありえる。

ぎっくり腰をやってしまうとはそういうことだ。

だから人一倍健康には気をつけなければいけない。