肌断食

去年の9月頃から今年の8月頃まで約1年間、美容クリニックと漢方薬局に通っていた。

そのときに処方されていた塗り薬やら煎じ薬は通わなくなった後もしばらく使っていたが、やがてそれも無くなり今は完全にスキンケアを何もしなくなった。

いわゆる肌断食というもので、洗顔はぬるま湯で軽くパシャパシャするだけ、お風呂上がりに乳液や化粧水といったものはつけない。当然それ以外のスキンケア用品も一切使わない。

肌断食を始めてすぐは肌ががさがさになった。爬虫類のゴツゴツした肌のようだと思った。

ちょうど時期的に空気が乾燥し始めるときで、それも原因の一つとしてあったかもしれない。

ガサガサする正体は今まで洗顔などでこそぎ落としていた垢なのかなんなのか、それが堆積しているような感じだった。

触ると(あまり触らないほうがいいが)ザラザラしているが、鏡で見ても見た目には今までとまったく変わらない。

人から見られることはもちろんあるが、触られることなんて滅多に無いことだから本当は嫌だったが耐えていた。

そんな生活を数日続けていたら、いつからかザラザラが幾分マシになってきている気がした。

まだ全然ガサガサしていることはしているが、最初の頃と比べてその程度がいくらか緩和されている。

それから日を追うごとに少しずつ改善されていった。

毎日外に出る生活ならまだしも、今は日がな一日家の中にいる。しかも外に出るときは時勢的にマスクをつけるのが当たり前になっている。

肌断食を始めてから数週間が経つが、まだまだツルツルの肌というわけではない。

手触りだけで言えば泡々で洗顔していた頃のほうがツルツルしていた。

肌断食をしていることによって、おそらく肌自体の強さは昔に比べて上がったんではないかと思っている。

昔は何かあればすぐニキビができていたし、髭を剃れば必ず出血していた。

今は単に加齢が原因かもしれないがニキビは滅多にできない。たまにお腹の調子が悪いときに顎に1,2個できるくらい。

この先肌断食を継続していけばもっと強い肌にできること、そしていずれは洗顔しなくてもツルツルの肌になってくれることを祈る。