風邪が治ってからまた深夜散歩を再開したんだけど、とある人通りの多い道を歩いていると、噂に聞く路上飲み会をやっている連中がいた。
うわー本当にいるんだと思いながらスルーした。
その道は車通りの激しい道で歩道にもたくさんの人が歩いている。今は昔よりだいぶ人は減った気がするがそれでも人通りは多い。
人々は出歩いているわけではなく駅から自宅へ帰る途中だというのがほとんどだと思う。
通り沿いにはたくさんの店が並んでいる。しかし今は20時を過ぎれば閉店しているので、路上飲み会はもっぱらコンビニの前で行われる。
歳の頃はおそらく20歳前後、イキリ大学生のような感じ。
一番根拠のない万能感に支配されている時で、自分こそは神に選ばれた唯一の人間だという気がしているのだろう。
だからコロナになんてかからないと思い込んでいる。あるいはコロナをも恐れず路上飲み会しちゃう強い自分を世間に見せたいのかもしれない。
私にもそういうときはあった。路上飲み会とかではなく、根拠のない万能感に支配されている時が。
だから彼らの気持ちもわからないでもないが、これだけ世間が騒いでいるのに我関せずと自分さえ良ければ良いという気持ちで飲み会するのはやはりどうかと。
飲み会するならもっと隠れて、誰かの家でやるとかすればいいのに、わざわざ路上で開催しているということは周囲に何かをアピールしたいんだろうなと言う感想。
しかし道ゆく人たちは私含めて彼らに無関心、顔を顰めるでもなく、ましてや注意するでもなく、ただひたすらに無関心。
そこにあるのは人の集まりではなくただの物だと言わんばかりにただ避けていくだけ。
結局は我々も自分さえ良ければ良いということなんだろう。
彼らがどうなろうと知ったこっちゃない。困るのは彼らと、対応に追われる病院とお偉いさんがただけ。