沖縄旅行の思い出 2

那覇市内を抜け、周りの風景も建物から植物へと変わってきたあたりで母と運転を交代した。

免許をとってから初めてまともに運転するから緊張したのを覚えている。

初めはガチガチで手に汗しながら運転していたが、30分くらいもすればだんだん慣れてきて周りの風景に目をやる余裕も出てきた。

途中、米軍の車両とすれ違ったりして沖縄らしさを満喫したりした。

母の希望で美ら海水族館の前にビールの試飲ができる施設へ寄った。

今日これからはずっと私が運転するということにして、母にだけビールの試飲をしてもらった。

この頃になると運転が楽しいと思えるようになっていた。

さらに北上して今日泊まる宿へ到着。

宿は海沿いのロケーションで耳をすませばかすかに潮騒が聞こえた。

この日、初めて沖縄の気候を文字通り肌で感じた。

私は人一倍肌が弱い。紫外線を浴びると赤くただれるだけで日焼けをしない。

人よりメラニン色素が少ないらしい。

にもかかわらず、この日はまったく紫外線対策をしていなかった。

そのため顔や腕の皮膚が火照って仕方なかった。

熱くて寝られないから冷房をガンガンに効かせるしかなかった。

同部屋の母には悪いことをした。翌日、風邪ひきそうだったと言われた。

翌日は朝から美ら海水族館へ行った。

ジンベエザメなどがいる巨大水槽や定番のイルカショーなどを堪能した。

この日も朝から暑く、美ら海水族館の建物から建物へ移動するわずかな時間でも蒸発しそうなくらい暑かった。

午前中いっぱいをかけて一通り見て回り、美ら海水族館を後にした。

この日の夕方には帰りの飛行機が出るので、後は那覇市内に戻って少し観光と国際通りでお土産を買うことにした。

この日も運転は私がした。那覇市内に入って車線が増え交通量が一気に増え少し緊張したもののなんとか帰ってくることができた。

時刻はもう夕方になっていた。

レンタカーを返却し徒歩で国際通りへ。

夕方とは言えまだまだ残暑厳しい中、黙々と歩いた。暑さと疲労で口数は極端に減っていた。

国際通りでピンク色のシーサーの置物と紅芋タルトを購入。

シーサーの置物は教習所で仲良くなった女の子へのお土産。

女の子には沖縄旅行に行くことを伝えており、なにかお土産買ってくるねと約束していた。

お土産は後日、デートしたときに渡した。嬉しそうにしているように見えた。

飛行機で沖縄から大阪へ、特急列車で大阪から地元へ。

帰りは疲れてヘトヘトだったのでずっと寝ていた。あまり記憶がない。

あまり観光地には寄ってないけど、私の旅行はだいたいこんなもん。

新しい土地へ来たという事実だけで旅行は楽しめると思ってるから。