現在夜中の1:30。ついさっきまで知り合いと電話していた。
その知り合いは昔の職場の先輩だった人で、今は遠く離れたところに住んでいるため直接会うことは難しい。
今年の7月頃に再び連絡を取りはじめて、数ヶ月に1回のペースで電話で話す。
今日は22:00から翌1:30まで電話していたが、毎回これくらいの長電話になる。私はいいんだけど相手は普通に働いている人だから「大丈夫ですか」と聞くんだけど「大丈夫」と答える。
東京に来てほとんど知り合いもいないため話す人がいない。そんなときに近況や考えていることを聞いてくれる知り合いがいるのは恵まれていることだと感謝している。
お互い境遇が全然違うから悩みを打ち明けたところで目の醒めるような助言をもらえるわけではないが、それでも誰かに聞いてもらえるだけでいくらか胸はすっとするし、話しているうちに考えがまとまって方針を決められたりする。
本音を言えばもっと頻繁にもっと長電話をしたいくらいだが、それは相手の迷惑になるので自分からは要求しない。
きっと数ヶ月に1度連絡を取り合うような、付かず離れずの今くらいの距離感がベストなんだろう。
ところで私が心配することではないが、久しぶりに話した先輩は昔に比べて元気がないように感じた。
昔は若く独身で、これからいろいろやってやろうという気概を感じたものだが、今は家庭を持ち地元に腰を落ち着けそれなりの企業で働いているからか、昔ほどの熱意はなくなってしまったように感じた。
家庭や仕事がうまくいってないというわけではないはず。基本的に穏やかで優しい性格の人だから誰かと軋轢を起こす人ではない。誰かを傷つけるくらいなら自分が傷つくタイプの人だ。
きっと人生における重大なイベントはだいたい経験してしまって、あとはレールの上を歩けばいいということに気付いたのではないかと思う。
先輩ほどの実力の持ち主ならフリーランスになって月100万円稼ぐこともできるはず。それをせず正社員としてそれよりは少ない金額に落ち着いているということは、この先レールから外れる意志がないということを示唆している。
一言で言えば「安泰」を手に入れた。
そんな先輩が心の底から羨ましいと思うのであった。