働かないことが罪になる時代がくるかもしれない

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定年年齢はこれまでにも段階的に引き上げられてきており、2020年代には70歳にまで引き上げられるだろうという見解が示されています。

私は現在32歳ですから定年まであと38年もあることになります。

それどころか私が70歳になっている2057年には定年が80歳にまで引き上げられている可能性がありますので、そうなると80歳の定年まであと48年もあることになります。あと48年も働かなくてはならないなんて考えただけで恐ろしい。

平均寿命が伸びているとは言え肉体も頭脳も老化が進行していることは間違いないわけで、そんな状態の人間がどれだけの労働力になるのかという疑問があります。

医療の進歩というのは進行した老化を延命させる技術が進歩したのであって老化の進行自体を抑制する技術のことではないと思うんです。

我々の祖父母が寿命を全うした年齢になっても我々は死なないだけで、肉体や頭脳は寿命を全うした祖父母と同様に老い枯れているはず。

年金制度の財政難も問題ですが高齢者増加による労働人口の現象も同じくらい問題となっています。

日本は憲法で勤労の義務が明記されており、原則として働かなければ十分な社会保障を受けられないことになっています。

勤労の義務というのは働くことを強制しているわけではなく働かなかったところで罰則のようなものは特にありません。そのかわり最低限度の社会保障しか受けられませんということです。

しかし毎日のように人手不足だとか少子高齢社会だとかの見出しを見ていると、働かないことが罪になる可能性すら出てくるんじゃないかと思います。

障害を持っているとかでどうしても働けないというわけではなく、健康な頭脳と肉体を持っているにもかかわらず働かないでいると何らかの法的措置を取らされるような時代が来るかもしれません。

今はまだセミリタイアという概念すら一般的ではないと思っていますが、定年年齢がどんどんと引き上げられていくに連れて「そんなにも働き続けたくない!」と考える人が増えてくるんじゃないかと思います。

現在は定年年齢まで働き続けることのほうが一般的ですから、セミリタイアという選択肢があるということすら及びもつかないのが大多数でしょう。

しかしついこの間まで定年年齢が65歳だったのに自分たちは80歳まで働かなくてはならないとなると65歳で定年を迎えた人たちと比べて不公平だと感じるんじゃないでしょうか。

それに加えておそらく年金支給額も減らされていくんじゃないかとも言われています。

働かなければならない期間だけ伸ばしておいてもらえる年金は減らされるなんてあんまりじゃないですか。不公平にも程があるでしょう。

そう遠くない未来にセミリタイアという生き方は今よりももっと一般化されていると思います。特に家庭を持たないことを選択した独身貴族の間では当たり前のようにセミリタイアという選択肢が筆頭に上がってくるほどまで一般化すると思います。

そうなると政府としてはなんとしてでも労働力を確保しなければならない必要性に迫られるので法律でセミリタイアを禁止してくる可能性があると思うのです。

私の言っていることは夢物語でしょうか。憲法改正なんて現実的じゃないと思うでしょうか。

しかし何が起こってもいいように考えておくことは大事だと思います。