日本のIT技術者がいなくなる未来

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www.nikkei.com

日本のデータサイエンティストやCIO(最高情報責任者)といった高度IT人材の給与がアジア諸国と比べ低いというお話です。

記事では高度IT人材に絞った話ですが、同じように末端のIT技術者にも適用できる話なんじゃないかと思います。

IT技術者の給与が高度IT人材の給与を追い越すことは絶対にないし、高度IT人材の給与が高ければそれに引っ張られる形でIT技術者の給与も高くなるでしょう。

日本は世界でも有数の超少子高齢化社会で労働人口が極端に減っており、労働人口獲得のために海外から移民を募り労働者不足を補おうとしています。

コンビニやファーストフード店に行けば働いているのは若い外国人であることが多い。既に比較的簡単な仕事はある程度日本語のできる外国人に取って代わられています。

しかし記事のようにIT人材の労働人口を海外から獲得しようとしても、給与水準が他のアジア諸国に比べて見劣りするのであれば日本の労働市場は敬遠され人材を獲得することはできません。

せっかく世界一難しい日本語を習得していざ日本で働こうと思ったのに日本の労働環境がこれではさぞかしがっかりすることでしょうね。

今のまま労働環境が変わらないのであれば海外の人材を獲得するどころか今働いている日本人のIT技術者さえも離れていってしまうことになります。

最終的には日本のIT業界で働こうと思う人が誰もいなくなり日本が斜陽国家の仲間入りを果たすのはそう遠い未来ではないのかもしれません。

日本の企業はもっと危機感を持つべきです。