私は今まで何回かこのブログでIT派遣業界の闇について言及してきました。
その根拠は客先から支払われる月単価にかかるマージン比率の高さです。
例えばとあるIT派遣の月単価が80万円だとします。しかし実際にIT派遣の手元に入るお金はその40%の32万円ほどだったりします。
残りの60%である48万円はIT派遣会社の取り分として消えていきます。どういう使われ方をしているのかは会社によって様々だと思いますが、多くはIT技術者ではない社員の給料に使われていたり会社の借金または新規事業の資金などに使われているのではないかと思います。
私自身、このIT派遣業界にIT派遣として身を置いているわけですが、実を言うと自分の月単価を把握しているわけではありません。
普通はIT派遣に本人の月単価を教えたりはしないものだと思っています。
聞いたら教えてくれるのかもしれませんが、知ってしまったら月単価が高いにせよ低いにせよショックを受けそうなので恐くて聞けません。
月単価が高いとやっぱりこんなに中間搾取されていたんだ… と思うことでしょうし、反対に低いと自分の価値はこれだけなんだ、思っていたより低かったな… と凹むことになるでしょう。
しかし先日、派遣先の人から私自身の単価についてあることを教えられました。
派遣先の人によると去年の4月から私の単価が上がっていたそうです。そして最近また単価アップの交渉が行われていたそうです。
去年の4月といえばチーム内の体制が変わり、私の仕事が増えだした頃でした。それまではほぼ下流工程の仕事だけしていれば良かったんですが、上流工程までやらされることになりほとんどひとりで全行程を担当するようになりました。
もっと言うと他社から派遣されてきている若い人員の教育や外部発注の説明資料作成と説明なんてことまでやらされました。
仕事が増えたのだから派遣先としては単価アップすることに異論はなかったことでしょう。
問題は単価が上がったことについて私は会社から何も聞かされていなかったということです。最近また単価アップ交渉がされていたようですが、当然それも聞かされていませんでした。
給料が上がってたら気付くし、そもそも給料が上がるなら説明があるはずです。
私はこの1年間、ただ派遣会社を潤すだけのために大変な思いをしてきたということです。
改めて言います。IT派遣会社は糞です。
こんな会社辞めて本当に正解でした。フリーランスになって二度とIT派遣にはならないと心に誓いました。
今現在IT派遣として働いている人はすぐに辞めましょう。IT派遣になろうとしている人は考えを改めてください。
私のような犠牲者をこれ以上多く生んではいけない…