IT従事者の進むべき道(4) -フリーランス-

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一言でIT業界と言っても、様々な業務形態があります。

今現在、IT派遣として働いている私の採りうる選択肢として、以下の4つを考えています。

今回はフリーランスについて私の考えを書きます。

IT業界のフリーランスにもいくつか種類があるのですが、ここではエンジニアに的を絞って考えたいと思います(デザイナーやライターはできる気がしない)。

まず、フリーランスの魅力はなんと言っても年収があがる可能性があるということ。

IT派遣として働いている現在、私の単価は、派遣先の企業から派遣会社へまず支払われ、それから派遣会社から私へ支払われます。中間搾取の構造ですね。

私の場合、自分の単価を知らないので正確なマージン率はわかりません。業界平均は30%らしいですが、もっととられている気がします。

フリーランスになると、案件紹介サイトに登録して仕事を探すことになります。

案件紹介サイトにも仲介料が存在するので、IT派遣会社の中間搾取構造とあまり変わらないと思うかもしれません。

しかし、両者ではIT技術者と中間業者の関係が明確に異なります。

IT技術者にとってIT派遣会社は雇用契約を結んだ自分が所属する会社です。

一方、IT技術者にとって案件紹介サイトは、数あるサービスの中のひとつでしかありません。もし案件紹介サイトのエージェントが自分には合わないと感じたら、エージェントを変更することも可能ですし、サービス自体を変えてしまってもいいでしょう。

もっと言うと、複数のサービスに登録しておくことも可能です。というより、より良い案件を獲得するために、そうしておくのは当然でしょう。

IT派遣会社の正社員だと、会社ならではの様々なしがらみが発生します。飲み会、自社会議、派遣先に加え自社での人間関係など…

その点、フリーランスには自分が所属する会社がない代わりに、面倒なしがらみとも無縁です。

もちろんフリーランスになってもお客と仕事をすることには変わりありませんが、IT派遣としているよりはずっとシンプルな人間関係になるでしょう。

特に客先に常駐する派遣だと、お客との関係も「なあなあ」になってしまうことが多い。そうなると、立場としては低い(※)IT派遣のほうが割を食うことが多くなります。

(※)本来なら立場に上下はありません。これについては別記事に書きたい。

仕事をする上ではビジネスライクな関係が一番です。

フリーランス個人事業主なので、勤怠管理や納税、年度末の確定申告は自分でする必要があります。

しかし、それはIT派遣(低マージン)でも同じことです。IT派遣(低マージン)では、低マージンを実現している代わりに、IT技術者に係る事務作業は各個人で行うという業務形態になっているそうです。

事務作業すらしないんだったら、派遣会社の社員はいったい何をしているんでしょうか?低マージンとはいえ中間搾取しているということは、それなりの仕事をしているはずなんですが… 知ってる人がいたら教えてください。

案件も選ぶことができます。

単価のいい案件を選ぶもよし、自分の得意な分野の案件を選ぶもよし、初めての分野の案件に挑戦するもよし。極端な話、気分が乗らないならしばらく休んでいてもよし(お金に余裕があるなら)。

IT業界は業務経験を最重要視されます。フリーランスならば様々な案件を経験することができるので、自分が戦える武器を増やすことができます。

特定の会社に所属してしまうと、その会社でしか扱っていない案件しか担当することができません。保守的な会社であればあるほどレガシーなシステムを使い続けているということが多い。

魅力的なフリーランスですが、最大の不安は『自分に仕事がとれるか?』ということです。

こればかりは始めてみないと実際のところがわかりません。自分が持っている技術力が通用するのか不安なのです。

私が採りうる選択肢の中で、最も有力なのがフリーランスです。