恋愛譚(3) -免許センター①-

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whitia.hatenablog.jp

前回、自動車学校で仲良くなった女の子と連絡先を交換しました。

自動車学校はあと数日で卒業だったので、連絡先を知らないとそれで終わりでした。しかし今は連絡先を交換しているので、卒業した後も連絡を取ることができます。

連絡先を交換できたことで、私はかなり舞い上がっていました。400メートルトラックを全速力で走りきったような心境でした。

しかし、文字通りまだスタートラインに立ったに過ぎません。せいぜい、「よーい、どん」で走り始めたところでしょう。この後、第一コーナー、第二コーナーと通過し、最後の直線まで走りきり、最終的にゴールテープを切る必要があります。

まずは第一コーナー目指して行動を起こします。手は既に考えてあります。

自動車学校を卒業しただけでは免許を取得したことにはなりませんよね。免許センターで本試験を受け合格する必要があります。

折しも、女の子も私と同様に教習が進んでいたので、卒業する時期もほぼ同じでした。

そうです、一緒に免許センターへ行こうという魂胆です。LINEで誘いました(細かいところは端折ってます)。

「そういえば、学校卒業しました?」

「しましたよ~」

「○日に免許センターに行くんだけど、一緒に行きます?」

このメッセージを送るのにだいぶ緊張したのは言うまでもありません。

このメッセージを送ってから、返信が途絶えました。おかしい、これまでリアルタイムにやり取りしていたのに、どう考えても返信が遅くなっている…

単に席を外しただけなのか、それとも行くかどうか悩んでいるのか… どうやって断るか考えていたら嫌だなぁ…

10分後に返信が来ました。

「どうやって行くか悩んでたので助かります!行きましょう~」

返信を見るまでが本当に怖かった。返信を見て喜び勇んだことは言うまでもありません。時間差攻撃とはなかなかの策士です。恋愛事に慣れてなさそうな感じだったのに、実は相当なやり手なのだろうか。

しかし、当時の私はそんな駆け引きすらも、心のどこかで楽しんでいました。恋に恋するというやつです。うら若き乙女なら許せますが、男だと殴りたくなりますね。

さっそく免許センターまでの道のりなどを調べて、当日の集合場所や時間を返信しました。

自分でも意外なほど順調に進んでいることに驚きました。

恋愛って順調に進んでいるときは楽しいんですよね。順調にいっているときは…

次回に続く…

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