恋愛譚(1) -出会い-

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私の地元はかなりの田舎なので車が必須です。しかし、東京で就職した私は免許を持ってませんでした。どうせ東京に行くんだから、免許は必要ないだろうと思って取得してなかったんですね。

地元に戻ってきた以上、車の免許を取る必要があります。車の免許を取得するには自動車学校に通わなければいけません。そこで一人の女の子と仲良くなることになります。

彼女と出会ったのは自動車学校に通うようになって2週間くらい経ったころでした。

その頃にはだいぶ車の運転にも慣れ、段々と運転が楽しいと思うようになり始めているときでした。

その日は初めての高速教習で、緊張しながら指定された教習車のところに行くと、1人の女の子がいました。

声を掛けると、どうやら彼女も同じ教習車で高速教習に行くとのことでした。高速代を節約するために二人一組で高速教習をするみたいです。往路は私、復路は彼女が運転するというようなことです。

教官を待っている間、少し会話しましたが、第一印象は「すごくおとなしい子だな」というものでした。

学生のときはおとなしいグループに所属している、普通の子という感じです。身長は低く、150cmくらいでした。

教官が来て高速教習が始まりました。教官にどっちが先に運転するか聞かれたので、私が運転すると言いました。女の子も初めての高速教習で緊張しているだろうし、男の私がまずお手本を見せるつもりで名乗り出ました。

高速教習は、初めは緊張しましたが、合流さえしてしまえば、後は楽なものでした。

10分くらい運転していると、教官から次のPAに入るよう指示されました。PAで教官はトイレに行き、教習車の中には私と女の子の2人が残されました。

何を話したかは覚えてませんが、冗談なんかも言ったりして、和やかな雰囲気だったと思います。

そこで初めて彼女の笑顔を見て、「少しかわいいかも…」と思い始めました。

その後、路上教習で一緒になったときに話したり、待合室で一緒になったときに話すようになりました。

この時点で少し、いやかなり、彼女のことが気になっていました。

彼女となんとかなるには、まず連絡先を聞き出さないと話になりません。とは言っても、周りの目が気になるし、なかなかチャンスはありませんでした。

さらに悪いことに、私も彼女も卒業の日がすぐ近くまで迫っていました。

そんなある日、遂に連絡先を聞き出すチャンスが訪れます。

次回に続く…

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