私はIT派遣として他社のシステムを開発したり改修したりしています。
今の職場に来た当初(去年の9月頃)は、既存システムの機能追加がメインで、プログラミングをしていれば十分でした。
しかし、今年度から体制が変わり、私の主な仕事内容がプログラミングに加え、システムの要件定義・設計までさせられることになってしまいました。
さらに、ここ最近は、システム開発を他社へ発注するための説明資料作成、外注業者への説明までさせられています。
もっと言うと、別の会社から派遣されてきているIT派遣の教育係的なことまでさせられています。
はっきり言って、ただのIT派遣にそんなことまでさせるな、という感じです。
IT業界のことをあまりご存じない方のために少しだけ説明すると、システム開発はざっくりと以下の流れで行います。
- 要件定義
- 設計
- プログラミング
- テスト
- リリース
普通、1.と2.はプロパー社員が行い、3.と4.をIT派遣が行うものなんです。
IT業界と聞くとプログラミングが頭に浮かぶ人が多いと思いますが、システム開発で最も重要なのは要件定義だと言われています。プログラミングは設計書を元に行い、設計書は要件定義を元に作られますから。
システム開発の核となる1.と2.はプロパー社員が責任を持って行うのが筋なんです。
安い月給で雇われている私たちIT派遣は、プロパー社員が作った設計書を元に機械的にプログラミングをしていればいいはずなんです。
それなのに、なんで私がユーザーとの要件定義会議にまで出ないといけないのか。ユーザーから要件を聞き出し、要約した設計書を作るのはプロパー社員の仕事じゃないのか。
私だって高い月給を貰っているならそれくらいしますよ。
でも、IT派遣は派遣会社にえげつないくらいピンハネされていて、私の手元に届くのは僅かなお金だけなんです。
僅かなお金しか貰っていないのに、要件定義やら外注業者への説明やら他社の社員の教育やらいろいろなことをやらせすぎだと思います。
しかも、いくら仕事を頑張ったところで、出世の道はほぼないというおまけ付きです。
日本のIT業界はほとんどがこんな感じです。華やかなのはほんの一部ですよ。
遅くとも35歳までになんとかしなければ、本当に悲惨な未来になってしまう…