セキュリティカード紛失事件

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先日、私のいる事務室内でセキュリティカード紛失事件が発生しました。

詳細は言えませんが、私のいる会社は機密情報を扱っているため、セキュリティインシデントに非常に厳しいです。

過去に何度もセキュリティインシデントが発生し、機密情報の窃取や外部漏洩が発生しています。紛失したセキュリティカードを悪用され、盗難事件にまで発展したこともあります。

当事者には同情する気持ちも多少ありますが、本人のセキュリティ意識の低さが招いた結果だともいえます。たとえ故意ではなかったとしても、始末書を書かされる羽目になるでしょう。

以前、棚の上に誰かのセキュリティカードが放置されているのを見つけたことがあります。

おそらく、何か作業をする際にセキュリティカードを棚の上に置き、作業が終わったあと回収されずに放置されてしまったのでしょう。

このまま放置しておけば誰か悪意のある人に窃取されかねないので、私が回収し、上長経由で総務に預けてもらいました。

その後どうなったかは私の知るところではありませんが、厳重注意か始末書を書くことになったんじゃないかと思います。

同僚も同じように放置されているセキュリティカードを発見したことがあるそうなのですが、そのまま放置したらしいです。理由を聞くと、「持ち主がかわいそうだから」。

は?

確かに、第三者が回収することで紛失が確定し、厳重注意や始末書を書くことになるかもしれません。しかし、第三者が必ずしも善意を持っているとは限らないのです。悪意を持った第三者に回収されてしまえば、厳重注意や始末書どころでは済まされない犯罪にまで発展してしまう可能性があります。

小事を気にするあまり大事のことを考えないようでは、セキュリティ意識が低いと言わざるを得ません。

他にもこんなことがありました。

事務室に入るにはセキュリティカードで認証する必要があるのですが、ときどきセキュリティカードを家に忘れてくる人がいます。

そういう人たちは事務室から出るときはいいのですが、入るときにノックをして事務室内にいる人たちにセキュリティを解除してもらうのです。

いやいや、おかしいでしょう。何のためのセキュリティカードなんでしょうか。セキュリティカードを持たない人(入室権限を持たない人)を事務室に入らせないようにするためでしょう。ノックをした人が入室権限を持つ人であるという保証があるでしょうか。

セキュリティカードを家に忘れてきたのは本人の責任。面倒ですが、同僚に電話を掛けて本人であることを証明した上で解除してもらうべきでしょう。セキュリティカードを忘れるということは、同僚に迷惑を掛けるということなのです。

同僚は「持ち主がかわいそうだから」と言っていましたが、本当は面倒事にかかわりたくなかっただけなのではないかと邪推してしまいます。大人って冷たいですからね。

私のほうがドライなことを言っているようですが、本当にドライなのは同僚のほうなんじゃないかと思います。